奥飛騨温泉郷は、北アルプスの麓にある大自然の中にある5つの温泉地からなります。
今回は、5つの温泉地の中の1つ、新穂高温泉にあるお宿「槍見館(やりみかん)」をご紹介します。
日本秘湯を守る会の会員となっている温泉です。
新穂高ロープウェイから車で5分くらいのところにある旅館なので、西穂高や焼岳の登山を楽しむ場合は、オススメの旅館です。
基本データ
名称 | 槍見の湯 槍見館(やりみかん) |
住所 | 〒506-1421 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂587 |
TEL | 0578-89-2858 |
公式HP | https://yarimikan.com |
1.槍見館は玄関からとても素敵
駐車場に車を停めたら、緑豊かな小道の先に旅館がみえます。
外観からすでに魅了されます♪
良い旅館の雰囲気が漂って来て、テンションが上がります。
入ってすぐに、老舗旅館らしい趣のある雰囲気を肌で感じることができます。
飲み物が水で冷やされていました。
よく見ると、源泉63度の熱いお湯もあり、温泉卵が浸かっていました。
こういうのワクワクしますよね♪
アーチ型のドアは、喫煙処。ドアがお洒落なので中が少し気になります。
客室の入り口も素敵です。
入り口の時点で旅館の虜になること間違いなしです。
2.入り口奥の囲炉裏で甘酒サービス
天井がとても高い囲炉裏の部屋があります。
チェックイン時に、囲炉裏に甘酒があるのでご自由に飲んでくださいねと言ってくださいました。
なんて素敵なサービスでしょう♪
夕御飯の時にはすでになくなっていたので、早めに飲むと良いと思います。
3.売店は旅館のご飯に出てくる食材も販売
売店コーナー。
夕食や朝食に出てくる漬物や岐阜県のお土産が並んでいます。
飛騨地方で作られる有名な人形「さるぼぼ」もあります。
3.ちょっとした書斎スペースが嬉しい
客室へ向かう途中にある書斎。
こういうスペースは、心のゆとりができて嬉しいですね。
4.客室も素敵
客室に入ってすぐに、洗面台・トイレがあります。
今回は4人部屋に泊まりました。
テーブルのあるお部屋の先に、アーチ状のくり抜きが。まだ奥に何かありそうな予感。
奥へ進むと、
ベッドルームがありました。
2人がベッドで寝て、残りの2人は敷布団で寝る感じです。
このベッドルームにも洗面台とトイレが別途付いています。
浴衣と温泉に持って行く用のカゴバックが用意されています。
温泉用のカゴバックはありがたいですよね。
5.お着き菓子が嬉しい
お着き菓子は、ひやしあめと飛騨えごま煎餅でした。
「ひやしあめ」というものは、初めて飲みました。
関西を中心に夏の定番の飲み物らしいですね。麦芽水飴をお湯で溶いて、生姜の搾り汁を加えた冷たい飲み物です。
自分でお湯を追加して飲みました。
旅館のお部屋についてくるお菓子とお飲み物、いわゆる「お着き菓子」。
私は必ず着いたら旅館のお部屋で味わうと決めています。
お菓子をその場では食べずに持って帰る人もいますが、旅館のお部屋で食べるからこそより美味しく食べられると思っています。
6.温泉は、大浴場と7つの露天風呂
大浴場も露天風呂も、チェックインから翌朝の10時まで利用可能です。
大浴場
大浴場は、男女別の内湯です。
入り口前にお水が飲めるのも嬉しいポイントです。
大浴場は、「槍見の湯」、「穂高の湯」と内湯が2つあります。渓流のすぐそばなので、窓からの景色は迫力があります。
7つの露天風呂
露天風呂は混浴のものもあり、コンセプトの異なったものが7つあります。
予約などは必要なく、空いてる露天風呂に自由に入ることが出来ます。
貸切露天風呂に入る時はカギをするので、他の人が入ってくる心配はありません。
早朝の6時台に行くと、ほとんど人はいませんでした。
1:まんてんの湯(混浴)
混浴風呂は、入り口は男女分かれています。
混浴風呂に入る際は、お部屋に付いている「湯あみ着」というものを着用することができます。
まんてんの湯は、開放感が1番ある露天風呂です。
青空や星空を見上げながらお湯に浸かることができます。
2:槍見の湯(混浴)
槍見の湯も混浴となっています。
晴れの日には、槍ヶ岳が一望出来る絶景の露天風呂です。
3.岩見の湯(女性専用)
岩見の湯は、女性専用の露天風呂です。
自然石に囲まれたこじんまりとしたお風呂になっています。
4.ほたるの湯(貸切)
山里の懐かしい風情、水車小屋のお風呂がほたるの湯です。
とてもシンプルなお風呂でした。
5.渓流の湯(貸切)
渓流沿いの川に1番近いところにあるこじんまりとしたお風呂です。
ちょうど湯船に浸かると、視界に渓流が望めます。
ここのお風呂は、1番落ち着く感じで好きでした。
6.森の湯(貸切)
森の湯は、子供が喜ぶお風呂です。
打たせ湯があったり、
ブランコがあったり、
滑り台があります。
7.播隆の湯(貸切)
自然の切り石で組み上げたゆったりとしたお風呂です。
8.なごみの湯(足湯)
冬季は閉鎖されていますが、足湯もありました。
7.夜ご飯は珍しい食材も多くおもてなしの心を感じる
囲炉裏部屋の横を通ってお食事処へと向かいます。
席は個室に通してもらえました。
お酒も美味しそうなものが沢山ありました。
ビールのグラスが良い感じ。数年前に食器を一新したようで、出てくる食器1個1個が魅力的でした。
メニューはこんな感じです。
先付け : モッツァレラチーズどんぶり
モッツァレラチーズは間違いなく美味しいです。
ノンアルコールの食前酒も出してくれました。
土瓶 : 播隆土瓶蒸し
岩魚(いわな)の土瓶蒸しでした。
お好みですだちをかけて食べます。
すだちの爽やかな風味と出汁の効いたスープがマッチして最高でした。
前菜 : 山の恵み盛り合わせ
分かりやすいように料理の説明が書かれた手書きの絵を出してくれます。
珍しい食材を使っていて味付けも最高でした。
特に気に入ったのが、ハスの実と水玉草です。なかなか食べられるものではないので貴重でした。
造り
作りは魚と肉と選ぶことができました。
壱〜岐阜県厳選お肉3種盛り
左から、飛騨牛、鶏肉、豚肉です。
弐〜奥飛騨の川魚3種盛り
左から、おおマス、岩魚、なまずです。
なまずのお刺身、初めて食べましたが臭みが全くなく身がプリプリしていて美味しかったです。
焼物 : 鮎の塩焼き
油揚げのお布団をかけた塩焼き。
塩見加減もバッチリでした。
蓋物 : 無花果の赤ワイン煮
いちじくの甘みがほど良く効いて絶品でした。
しのぎ : 稚鮎と山野草
山野草は、水玉草の葉と宵待草(よいまちぐさ)でした。
台の物 : 特選飛騨牛の陶板焼き
3枚で充分満足のお肉でした。
御飯 : 和仁農園奥飛騨こしひかり
香の物 : 自家製田舎付け3種盛り
止め椀 : 赤味噌仕立て
和仁農園奥飛騨こしひかりのご飯がとても美味しかったです。
1粒1粒がしっかりとしていて、ふっくら炊き上がっていました。
お漬物も美味しく、ご飯が進みました。
水物 : 季節のデザート
デザートは、マンゴーゼリーでした。
マンゴーの風味が爽やかでとても美味しかったです。
8.ご飯のお供いっぱい最高の朝食
前日の夜ご飯の際に、朝はお粥が欲しいかを聞かれ、朝食に梅干しを添えたお粥をいただけました。
それとは別に、おひつでご飯も出てきます。
お料理がご飯のお供に最高なものばかりで、ご飯を沢山食べずにはいられません。
食べ始めて間もなく、ご飯のおかわりは大丈夫ですか?と聞いてくれます。
おもてなしや気遣いで胃袋も心も温まります。
直火で焼いているのは、ニジマスのみりん干しと朴葉味噌(ほおばみそ)です。
お食事の後に冷えたヨーグルトが出てきました。
最初から出していると食べる頃に温くなるので、最後に出してくれるのは心遣いの1つだなと感心してしまいました。
9.お餅つきサービスがある
朝の8:50頃からお餅つきを行い、つきたてのお餅をいただけます。
私は朝食後すぐに登山を開始したので参加出来ませんでしたが、次は絶対参加したいですね。
10.夜の景観も素敵
夜は昼とはまた違う顔をします。
夜風にあたりながら散歩するのも良いですね。
終わりに : 槍見館(やりみかん)はもう一度行きたくなる旅館
今回は、新穂高温泉にあるお宿「槍見館(やりみかん)」をご紹介しました。
人の温かみに触れて、美味しい料理と温泉、サービスのおもてなしに心も身体もポカポカになります。
新穂高ロープウェイから車で約5分のところにある旅館なので、西穂高登山をする方にもオススメです。
奥飛騨や信州の旅行の際には、是非宿泊してみてはいかがでしょうか。
皆さんの参考になれば幸いです★
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