「彦根」と聞いて、何を思い浮かべますか?ひこにゃんを思い浮かべる方が多いかもしれません。
彦根は、日本最大・最古の琵琶湖を臨む、江戸時代に栄えた城下町として風情があり、国宝のある彦根城はもちろん街歩きするだけでもとても楽しい魅力あふれる観光地です。
“彦根=ひこにゃん”だけの知識はもう終わり。彦根に足を伸ばしてどっぷりと彦根の魅力に浸かってみませんか?
今回は、3時間で回れる彦根観光のモデルコースをご紹介します。
タクシーもバスも一切使わず、歩いて回れますよ♪
観光スポット① : 彦根城
観光スポット② : 夢京橋キャッスルロード
観光スポット③ : 四番町スクエア
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彦根観光するなら知っておくべき「井伊直弼(いいなおすけ)」とは?
井伊直弼は、11代井伊直中(いいなおなか)の14男として生まれ、兄の死など様々な巡り合わせで36歳で彦根藩主となりました。
8年後には、アメリカとの外交問題、将軍の後継者争いという当時の内外の難局を打開する切り札として幕府の大老となり、将軍徳川家茂(とくがわいえもち)を擁立し、一方で日米修好通商条約を締結します。
しかし、その結果として朝廷や水戸藩などの政治勢力との対立を深めることとなり、安政2年3月3日、江戸城桜田門外で水戸浪士などにより暗殺され、46歳でその生涯をとじました。
9:30 彦根駅到着
彦根駅に到着すると大きなひこにゃんの看板がお出迎え。
彦根城へのアクセス
彦根城までは、彦根駅から徒歩約10分です。
彦根駅西口を出ると、大きな通り「駅前お城通り」があります。この道をまっすぐに進みます。
この大通りは、彦根駅前商店街があり魅力的な飲食店が連なっています。
大通りの突きあたりには護国神社があります。護国神社が見えたら左に曲がると彦根城に到着します。
彦根駅のロッカー
彦根駅西口を出て左手の観光案内所のすぐそばに40個のコインロッカーがあります。
利用料金
小型 : 300円 (100円硬貨のみ)
大型 : 500円 (500円硬貨のみ)
※午前0時をこえて延長使用された場合、1日につき使用料金と同額の割合で追加料金が発生
レンタサイクル
彦根駅西口駅前のアル・プラザの1階にレンタルサイクルのお店があります。自転車で回りたい方は、こちらで借りられます。
予約不要で借りられますよ♪
営業時間
9:00-17:00
定休日
火曜日・水曜日
利用料金
スポーツサイクル : 1,000円
電動アシスト : 1,000円
9:40 彦根城観光
井伊家代々の居城である国宝彦根城に到着です。彦根城は、馬屋や彦根城博物館、玄宮園など全て回ると所要時間は2時間ほどかかります。
国宝天守は、彦根以外だと姫路・松本・犬山・松江だけなのでとても貴重ですね。
彦根城駐車場
彦根城には駐車場が5つあります。
・彦根城口駐車場
・桜場
・二の丸
・大手前
・京橋口
彦根城口駐車場
護国神社のすぐそばにある24時間営業の駐車場です。
24時間営業なのでオススメ!
利用料金
月-金 | 土日祝 | |
30分毎 | 200円 | 300円 |
入庫後24時間最大 | 600円 | 1,000円 |
二の丸駐車場
二の丸駐車場は、8:30-18:00までの営業です。
利用料金
普通車 : 1,000円
単車(エンジン付き二輪車): 300円
拝観料
大人 | 小・中学生 | |
入城券 (彦根城・玄宮園) | 800円 | 200円 |
セット券 (彦根城・玄宮園・博物館) | 1,200円 | 350円 |
博物館 | 500円 | 250円 |
博物館も見応えがあるので、「セット券」がお得です。
営業時間
彦根城・彦根城博物館・玄宮園
入場時間 : 8:30-16:30
彦根城天守・各櫓
閉門時間 : 16:45
営業時間 : 8:30-17:00(17:00退場)
予約の必要はありません。
天守閣は混むの?待ち時間は?
天守閣は混雑するのか心配ですよね。
彦根城の天守閣は靴を脱いで順番に入場しますが、狭く急階段もあるため、混雑する可能性が高いです。特にGWなどの連休や桜が見頃の時には、待ち時間に1時間ほど要することもあるそうです。
ただ、私が行った4月半ばの土曜日は、桜も葉桜になっており、ほとんど待ち時間なく入場できました。
ちなみに、天守閣見学の所要時間は、10分程度です。
ペットは連れて行けるの?
ペットは、建物の中は入館できませんが城内に入場することができます。
お土産処
入り口周辺にはお土産処がいくつかあります。記念にいかがでしょうか。
みたらし団子もとても魅力的。
井伊大老(直弼)歌碑
井伊直弼は、正装姿の自分の画像を御用絵師狩野永岳(かのうえいがく)に描かせ、この自詠の和歌を書き添えて、井伊家菩提寺の清涼寺(せいりょうじ)に納めたと伝えられています。
そして、この2ヶ月後に江戸城桜田門外で凶刃に倒れました。
この歌は、琵琶湖の波が磯に打ち寄せるように、世のために幾度となく心を砕いてきたと、幕府大老として国政に力を尽くしてきた心境を表しています。
二の丸佐和口多聞櫓(重要文化財)
二の丸佐和口多聞櫓(にのまるさわぐちたもんやぐら)は、中堀に開く4つの口の1つで、「いろは松」に沿った登城門の正面に位置しています。
開国記念館
井伊直弼没後100周年を記念して作られ、彦根城に関する展示施設となっています。
この施設は、無料で入場できます。
馬屋(重要文化財)
馬屋は、藩主の馬などを常備したL字型の建物です。城内に残る馬屋は全国でも彦根城にしかないとても珍しいものなので一度は是非見たい建物ですね。
こちらも無料で入場できます。
入ってみてビックリするのは想像を超える広さ。21頭もの馬を収容することができたこの馬屋は、大規模な馬屋として例がなく、国の重要文化財に指定されています。
猿耳(さるみみ)
馬繋ぎの上に何やら耳のようなものが飾られています。これは、「猿耳(さるみみ)」と呼ばれています。
なぜ猿耳が?と思われる方も多いでしょう。実は、猿は昔から馬を守る生き物で、馬屋の守り神とされてきました。
この“猿が馬を守る生き物”という信仰は、彦根城の馬屋に限らず様々なところでも見受けられます。
たとえば、日光東照宮・新厩舎(新馬の馬屋)に「見ざる・聞かざる・言わざる」で有名な三猿の彫刻が施されているのは有名ですよね。
また、現代でも見られる猿回しは、中世から行われてきた馬屋の祈祷が大衆芸能となったものと言われています。
馬と猿は切っても切り離せない関係なのです。
チケット売り場にあるNAKEDのアルコール除菌
チケット売り場に設置されている手指のアルコール除菌。
プロジェクションマッピングの演出を行う会社NAKEDによる花つくばいが楽しめます。
手をこの黒いBOXの中に入れると、手に花が投影されてアルコールが噴射されます。
面白いので是非やってみてください。
彦根城博物館
彦根城博物館は、彦根城表御殿跡地にその復元を兼ねて建てられた博物館です。復元を兼ねただけあり、展示だけでなく、昔の表御殿を見学できる見応えのある施設です。
開館時間
8:30-17:00(最終入場16:30)
※休館日は公式サイトにて確認してください
展示
彦根藩主井伊家に伝わる多数の美術工芸品・古文書などを展示しています。
展示品に関するA4サイズの説明書もところどころに置いてあり、自由に持ち帰ることができます。
お茶席
博物館内にはお茶席があり、薄茶やお菓子を楽しむことができます。
料金
薄茶(お菓子付き) : 500円
薄茶のみ : 300円
能舞台
彦根城博物館の中央には、能舞台があります。ここでは、毎年「彦根城能」や「狂言の集い」を開催しています。
表御殿の見学
博物館では、復元された表御殿を見ることができます。
表御殿とは…
彦根藩の政務や公式行事を行う「表向(おもてむき)」の空間と、藩主などが日常生活を営む「奥向(おくむき)」の空間からなっています。
古絵図や発掘調査、起こし絵により細かく復元されています。
立派な庭園も再現されています。
博物館はとても見応えあるので、とてもオススメです。
有料エリア 天守閣までの道のり
彦根城有料エリアに入ると、すぐに目の前に飛び込んで来るのは先の見えない階段です。
ちなみに、彦根城には全国的にも珍しい「登り石垣」が5箇所築かれています。山の斜面を登るように築かれた石垣のことです。石垣にも注目してみてください。
階段を登った先に目に飛び込んで来るのは、天秤櫓(てんびんやぐら)に架る立派な橋。橋の下は、侵入を阻止するための堀切で、本丸へはこの橋を渡らなければ侵入することができません。
さらに登っていくと、お土産屋さんがあります。ひこにゃんのグッズなど取り揃えられています。
また、橋の手前に咲いている植物に注目してみてください。バラ科のキイチゴ属の一種「オオトックリイチゴ」という植物が見られます。
なんとこの植物、彦根城以外では知られていない彦根城に固有の植物です。6月に開花し、7月に果実が実るので是非植物にも注目してみてください。
天秤櫓(重要文化財)
天秤櫓(てんびんやぐら)は、豊臣秀吉が創築した長浜城大手門を移築したといわれているもので、ちょうど天秤のような形をしていることから、天秤櫓と呼ばれました。
中も公開されており、入って見学することができます。
この天秤櫓、見どころが沢山あって楽しいですよ。
天秤櫓の見どころ① : 石垣の積み方
天秤櫓は、約400年もの長い年月の間に修理を重ねてきました。その修理の中で、建物だけではなく石垣まで積み替えています。
右手の高石垣が、越前(現在の福井県北部)の石工たちが築いた築城当初の「牛蒡積み(ごぼうづみ)」。
そして、左手が幕末に積み替えた切石の「落し積み」です。
石垣の豆知識!
牛蒡積み(ごぼうづみ)
ごぼうのように、奥行きのある胴長石を積み上げる石垣のこと。
落し積み
石の対角線が垂直になるように斜めに積んでいく石垣のこと。
天秤櫓の見どころ② : 柱に施されるチョンナ目
天秤櫓の柱をよく見ると何やら模様が。これは、チョンナ目といって、釿(ちょうな)という手斧で木材の表面を削ってできる模様です。
柱によって、模様も様々なので、注目してみると面白いですよ。
長方形のものや、
斜めに削ったもの、
丸いドット柄も。
自分好みを見つけようと、チョンナ目探しに夢中になってしまいます。
天秤櫓の見どころ③ : 窓から見える「佐和山城跡」
天秤櫓の窓から外を見ると、石田三成居城の佐和山城跡を望むことができます。
石田三成は、天下分け目の関ヶ原の戦いで有名です。かつては彦根の佐和山城城主でした。
鎌倉時代初期から戦国時代にかけて約400年間、佐和山は境目の城として重要な役割を担ってきました。
甘味処「聴鐘庵(ちょうしょうあん)」
彦根銘菓付きのお抹茶を500円で楽しむことができる甘味処です。
太鼓門櫓と続櫓(重要文化財)
本丸の表口を固める櫓門です。築城時に他の城から当初に移築されてきた建物です。櫓門としては珍しく背面が開放されて高欄付きの廊下となっています。
とても稀な構造です。
天守閣
靴用のビニール袋をもらって靴を脱いだら、いよいよ天守閣へと入場です。すぐに傾斜の急な階段が待ち構えています。
天守閣内部の見学の所要時間は、おおよそ10分くらいです。
かなり急なので、足腰の弱い方や高所恐怖症の方には、結構辛いかもしれません。
当時の様子を彷彿させるような内部です。
立派な梁や柱から伝わる彦根城の歴史。彦根城は、1604年7月に工事が開始され、約20年を費やして、1622年に完成しました。
全部で82箇所みられる矢狭間(やざま)や鉄砲狭間(てっぽうざま)は、外部から見えないように板をはめ、壁をぬって隠しています。戦時は突き破って使用するそうです。
天守閣最上階で面白いと思うのが、この「隠狭間」。引違い板戸の中は、千鳥破風の屋根裏を利用して一室が設けられ2個の隠狭間が付けてあります。
敵が最上階まで侵入してきても、最後はここに隠れることが出来たのでしょうか。意図は明らかになっていないようです。
実は、彦根城は一度も戦争を経験することなく平和な江戸時代を迎えました。軍用建築というよりも城下から見上げる彦根藩の象徴という役割を担っていたようです。
千鳥破風は、三角形の形をした屋根の装飾で、外から見るとここの部分で、この空間が隠れ狭間でしょう。
最上階の窓からは琵琶湖を展望できます。
お堀を回る屋形船
琵琶湖の水を引き入れたお堀では、当時の船を再現した屋形船に乗り彦根城を半周ほど楽しむことができます。
屋形船なので、雨天や雪の日でも決行します。
地上とは異なる視点から彦根城を楽しむことが出来ますよ。
料金
大人 : 1,300円
小人 : 600円
※桜まつり期間中は、
大人 : 1,500円
小人 : 700円
運行時間
平日 | 土日祝 |
10:00 | 10:00 |
11:00 | 11:00 |
12:00 | 12:00 |
13:00 | 13:00 |
14:00 | 14:00 |
15:00 | 15:00 |
– | 16:00 |
玄宮園(名勝)
玄宮園(げんきゅうえん)は、彦根城の北東にある武家の美意識を表現した旧大名庭園です。茶会を中心とした大名の社交場となっていました。
4代藩主、井伊直興(なおおき)が7年かけて造営しました。
大きな池のある江戸時代初期の庭園で、四季折々の風情を楽しむことができます。
池に突き出す「鳳翔台(ほうしょうだい)」では、園内を一望できるお茶席があり、9:00-16:00の間、銘菓付きのお抹茶を500円で楽しむことができます。
池には池中の島や入江に架かる橋が9つあり、池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)となっているので景観を楽しみながら散策することができます。
井伊直弼大老銅像
金亀児童公園内には、井伊直弼大老銅像があります。少し奥まっているので、気付きづらいですが、彦根城の主役、井伊直弼の銅像となると、やはり見逃せないです。
武家屋敷跡
外堀には武家屋敷跡が見られます。
「家老 脇家屋敷跡」や、現滋賀県立彦根東高等学校の「家老 長野伊豆屋敷跡」。
石碑が立っているので、見つけやすいです。是非武家屋敷跡も散策しながら探してみてください。
11:40 夢京橋キャッスルロード
夢京橋キャッスルロードは、白壁と黒格子の町屋風に統一された店舗が立ち並ぶエリアです。
景観を楽しむことができるのはもちろん、その一軒一軒がお土産屋さんやお料理屋さんなので、ショッピングやグルメを楽しむことができます。
やはり滋賀県といえば、近江牛。近江牛丼のお店「牛丼専科」や、
ハンバーグやすき焼きを食べられる「近江や蔵」…これは堪らない!
あんみつが食べられる喫茶店「IZARA」や、
美味しそうな新感覚モンブランのお店、「栗りん」、
アイスもなかや献上菓子など売っている和菓子屋さん「糸屋重兵衛」や、
地酒の売っている酒売処「林屋」。
酒好きにはたまりませんね。鬼の左近や金亀がオススメです。
そして、軽食も楽しめる珈琲店「ここっと珈琲店」など魅力的なお店が溢れています。
歩くだけでも楽しい、胃袋も満たされる胸がときめくエリアです。
12:00 四番町スクエア
四番町スクエアは、大正時代の西洋建築を再現したエリアになっています。夢京橋キャッスルロードとはまたガラッと雰囲気が変わりとても可愛い世界観です。
別世界にトリップしたような建物が並ぶ街並みは、歩くだけでも楽しいです。
お洒落なカフェや、
古道具屋さんなどもあり、ショッピングやグルメも楽しめます。
彦根駅までの道のり「屋敷跡や商店街」
四番町スクエアから、彦根駅へと戻る道のりも侮れません。「高宮口御門跡」と記された石碑があります。
彦根城の外堀にある7つの口の1つが高宮口です。中山道の高宮方面から彦根城下に入る彦根道に通じると共に、朝鮮人街道にも繋がる重要な口でした。
また、「谷 鉄臣屋敷跡」も見られます。彦根の街は、あちらこちらに歴史が残されているので街歩きが楽しいのも魅力の1つです。
さらに、「おいでやす商店街」や、「佐和町商店街」など少しシャッター街気味ではありますが、商店街を歩くのも良いですね。
12:30 彦根駅到着
3時間の観光を経て、彦根駅へと戻ってきました。
彦根駅前にあるこの銅像は、井伊直政公像です。
井伊直政(いいなおまさ)とは
1561年に現在の静岡県井伊谷に生まれ、幼少の頃から文武両道に励み、1600年に関ケ原の戦で功をあげ、石田三成の居城であった佐和山城を与えられ、十八万石の大名となりました。
その後、城を現在地の彦根山へ移そうとしましたが、41歳で病没し、子らが直政の遺志を受け継ぎ20年の歳月を費やし1622年に彦根城を完成させました。
こうして、伊直政公は、今日の彦根市発展の礎を築いたのです。
3時間の彦根旅、お疲れ様でした♪
まとめ : 彦根は歴史に触れて、街歩きも楽しい見応えたっぷりの観光スポット!
今回は、街歩きが楽しい彦根観光3時間コースをご紹介しました。
彦根城だけでもとても見応えがありますが、夢京橋キャッスルロードや四番町スクエアなど街並みやグルメ、ショッピングも楽しめるとても素敵な観光地です。
皆さんの参考になれば幸いです★
※本ページはプロモーションが含まれています
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